しれる

しれる
I
しれる【痴れる】
(1)ぼけて判断力がはたらかなくなる。 愚かになる。 現代語では「酔いしれる」などの複合語として用いられる。

「これを, 今これより, と言ひたれば, ~・れたるやうなりや/蜻蛉(上)」

(2)(「たり」を伴って)物好きである。 いたずら好きである。

「亀山院の御時, ~・れたる女房ども/徒然 107」

II
しれる【知れる】
(1)人に自然と知られる。

「少しは名の~・れた会社」「お里が~・れる」

(2)(多く打ち消しの形で用いる)話し手にそのことがわかる。

「あいつの気が~・れない」「えたいの~・れないやつ」「底~・れぬ力を持った人」

(3)(「しれている」の形で)はじめからその範囲がだいたいわかっている。 たいしたことはない。

「行き先はだいたい~・れている」「たかが~・れている」

(4)(「どんなに…かしれない」の形で)非常に…するであろう, という予測や, 非常に…したという気持ちを表す。

「どんなに喜ぶか~・れない」「どんなに迷惑したか~・れない」

(5)知らせる。

「己(オノ)が辺りを人に~・れつつ/万葉 1446」


Japanese explanatory dictionaries. 2013.

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